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舞台保存会だより2 伊勢町二丁目舞台の修理審査委員会開催

2008年9月20日

伊勢町二丁目舞台の修理審査委員会開催

 

この9月16日、松本市清水の松本建労会館にて伊勢町2丁目舞台の修理審査委員会が行われました。松本建労会館は昨年新築されたばかり。その新しい作業所に細かく解体された古い舞台の部材が並べられ、各部の状況把握から審査委員会は始まりました。今回の出席は信州大学工学部教授の土本先生と研究室の学生たち、松本市文化財審議委員の中川治雄先生、教育委員会の田多井さん、大工さんや塗師さんなど職人の皆さん、ほか保存会役員と町会関係者など30名でした。

この舞台は100年以上に亘り曳き廻されてきたのもかかわらず大きな傷みは少なく、造りのよさが感じられました。車台・車軸もしっかりしており建造当時のままであろうとのこと。ただ、車軸の角度が左右で若干異なり直進性に影響を与えているようです。また、取り外された彫刻がたいへん印象的でした。名工原田蒼渓刻とされる数々の彫刻は裏面まで丁寧に刻まれており高い職人気質を感じました。この彫刻についてはあらためて紹介いたします。

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現場審査会に続き、同会館3階の大会議室に移動し修理方針検討会が開催されました。町会出席者から質問や希望が出され、修復に当たって部材の更新や素材の変更などが論議されました。舞台は100年も経過するとその間に何度か細かな修理が行われており、その際部材や仕上げも変わったりしています。これを創建当初に戻すか、現状を尊重するか。文化財とはいえ舞台は町の人々により曳き廻し運行される民俗文化財ですから使い勝手・維持のし易さといったことも重要なエレメントになるのです。

舞台はいよいよ解体から再生の段階に進みます。その過程を追いながら今後も報告を入れていきたいと思います。

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